妊娠線を消すためにヒルドイドは塗って大丈夫なのか?

妊娠中は、さまざまなことに気を付けなければいけません。

その中の一つに、妊娠線があります。

妊娠線はできないように予防することが大切ですが、万が一出来てしまった場合に、皮膚科でよく処方されるヒルドイドという外用薬は、妊娠線を消すのに役立つのでしょうか?

そこで今回は、妊娠線とヒルドイドについてご説明しましょう。

妊娠線って消すことができるのか?

できてしまった妊娠線を消すことはできるのでしょうか・・・

結論からいうと、完全に消すということはできません。

妊娠線は、表皮ではなく、真皮や皮膚内部の組織に亀裂が入ってできるので、表面だけをケアしたからといって消えるわけではないのです。

表皮の奥にある、真皮を治さないといけません・・・

表皮下にある、真皮や皮下組織の亀裂を完全に修復することは困難なため、妊娠線を完全に消すことは難しいのです。

ただ妊娠初期にできた赤紫の妊娠線の段階であれば、薄くするということも可能です。

完全に消えるというわけではありませんが、スキンケアをしっかりして、出産後もしっかりケアしていくことで、実際に薄くなることはあります。

逆に、皮膚が乾燥していても、保湿をせずに放置すると、更に妊娠線を消すことは難しくなるといえます。

妊娠線が消えるかどうかは、その人の体質や生活習慣やケアの仕方によって変わります。

また肌のターンオーバーは年齢によっても、異なりますから、妊娠線が目立たなくなるまでの期間や度合いなどは、個人差があります。

引用:http://pixls.jp/

ヒルドイドって何?

ヒルドイドとは、ヘパリン類似物質を主成分としている塗り薬で、皮膚科などで処方される一般的な外用薬です。

クリームタイプ、ソフト軟膏タイプ、ローションタイプの3種類あります。

ヘパリン類似物質には、「保湿」「血行促進」「炎症を抑える」という効果があります。

皮膚の皮と真皮の境界線にある「基底層」まで届いて、更に肌に水分を溜める他、血行を促進させて新しい細胞の入れ替わりを促す役割をします。

よくドラッグストアなどで市販されいてる、ワセリンやセラミド、コラーゲンなどが含まれた保湿剤は、表皮の表面である「角質層」までしか水分を蓄えることが出来ません。

お肌のお手入れだけであれば、それで十分なのですが、できてしまった妊娠線には、あまり効果はないと言えるでしょう。

 

ヘパリン類似物質とは

ヘパリンとは、肝臓で生成され、人間の体内に広く存在しています。

細胞と細胞の間の水分を保つ働きや、血行促進、血が固まるのを防ぐ働きがあるのです。

ヒルドイドの有効成分であるヘパリン類似物質は、体内にもともとあるヘパリンのよく似た作用を持った、天然由来成分なのです。体内にあるヘパリンと同じ構造を持っているため、安全性も高い成分です。

ヒルドイドが妊娠線に効果があるのか?

ヘパリン類似物質には、「保湿」「血行促進」「炎症を抑える」という効果があるため、皮膚に潤いを取り戻して乾燥を防ぐとともに、表皮のターンオーバーを促進して炎症や傷跡を早く治す効果があります。

ヒルドイドは、表皮の下にある真皮まで少しだけ届くのですが、真皮の奥や皮下組織にまでは残念ながら届くことはありません。

また真皮に直接作用する働きがないため、薄い妊娠線ならば、多少効果はあるかもしれませんが、基本、ヒルドイドはできてしまった妊娠線を消す効果というのは、あまりありません。

しかし、ヒルドイドには高い保湿効果があるため、妊娠中に妊娠線が出来ないように予防には最適な外用薬です。

出来てしまった妊娠線にヒルドイドはあまり効かない

ヒルドイドに一番効果的なのは、妊娠線予防です。できてしまった妊娠線の治療目的ではあまり効果はありません。

保湿という意味では、毎日使用しても、身体に害はありません。

しかし、大きな変化がみられることはありませんから、あまり期待しないほうが良いでしょう。

 

とはいえ、出来てしまった妊娠線を諦めてしまう必要はありません。

時間と費用は掛かるかもしれませんが、不可能ではないのです。

 

妊娠線を消すためには

妊娠中に、肌の乾燥から起きる妊娠線は、妊婦さんの60%に、また出産経験がある妊婦さんでは80%に確率で妊娠線が出来ると言われています。

一番の原因は妊娠による急激な体重増加により、表皮の下にある真皮や皮下組織が断裂を起こし、亀裂が生じてしまうからです。

妊娠線ができる箇所はお腹だけではなく、お尻や胸、太ももなど、皮体重増加により、皮下脂肪がつきやすい箇所にできます。

 

妊娠線は一度できてしまったら、自然に消えることはありません。

そのため、妊娠線が消えるというよりは、「目立たなくする」という言い方が正しいです。

妊娠線が出来てしまったら、時間と費用をかけて、目立たなくするしかありません。

裂けてしまった真皮や皮下組織の細胞を再生させることで、それは可能になるのです。

妊娠線を消す方法

出来てしまった妊娠線を消す方法は、大きく分けて3つあります。

それぞれコストや治療期間が異なるため、自分に合った方法で、時間をかけて妊娠線を目立たなくさせましょう。

 

妊娠線クリーム

肌のターンオーバーをサポートすることで、肌の細胞が生まれ変わり、少しずつ薄くなります。

乾燥によって発生した妊娠線ですが、ただ保湿効果の高いクリームを使用していても、あまり効果はありません。

真皮や皮下組織にまでしっかりと成分が行き届く、特別なクリームでなければ、いくら長期間クリームを塗布しても、あまり効果は見られません。

店頭のマタニティコーナーや、インターネットなどで購入可能です。

時間はかかりますが、自宅で手軽に行える方法なので、産後あまり時間が取れない人向けかもしれません。

子どもが寝た後で、気軽にケアすることが出来ます。

 

ダーマローラー

ダーマローラーは、髪の毛よりも細い針(長さ0.5㎜~)が何百本も刺さっている専用のローラであり、皮膚の上を転がします。

そうすると、皮膚に細かい穴があくのですが、コラーゲンの生成を促し、肌再生により、肌をきれいにするという方法です。

もちろん美容外科やエステなどでも施術が行われているのですが、1回あたり平均5万円ほどと高額です。

しかし、このダーマローラーは、一般人向けにも購入ができるため自宅でセルフケアも可能です。

※ネットでは1万円以下で購入できるダーマローラもあります。

妊娠線を消す以外にも、ニキビ跡やシミ、または毛穴の引き締めにも効果があるため、産後、何かとお肌のお手入れをしたいとい人には、少し高価なお買い物にはなりますが、自分のご褒美だと思って、購入するのも良いでしょう。

レーザ手術

レーザー治療でも、妊娠線を目立たなくすることができます!

施術が簡単で短時間で効果を得られるため、レーザー治療は人気があるのですが、欠点としては医療保険が適用されないために、費用は高くなるといえます。

クリニックによっては、全額自己負担となってしまいます。

短期間で妊娠線を目立たなくすることが出来ますが、基本、授乳中はレーザー治療が行えないので、母乳をあげていない人か、授乳が終わった人向けです。

 

ヒルドイドは妊娠線予防のために使用しよう

ヒルドイドは薬品ではありますが、安全性は非常に高く、毎日使用しても問題ありませんし、妊婦さんが使用しても問題はありません。

しかし、外用薬のため、医師からの処方箋が必要になります。

まとめ

いかがでしたか?ヒルドイドは、妊娠線を消すには、あまり効果はありません。

高い保湿効果があるため、ヒルドイドを使用するのであれば、妊娠線予防のために使用しましょう。